夫の正しい躾方 10話(慧視点)

 
 掌に吸い付くような、ぷにぷにとした感触が好きで、寝ながらあゆの胸を無意識に弄っている時がある。
 あゆの胸はCに限り無く近いBカップであるが、マシュマロの様に柔らかく───しかし、程よい弾力もあり、とっても気持ちいいのである。
 この所、日課になりつつある『朝一の乳揉み』であるが、今日も今日とて、寝ぼけながらあゆの背中から腕を回して胸に手を添える。
 両手で掴んだ乳を、もにゅもにゅと揉む。
 この時の俺は、相手を気持良くさせるとかそんな意志はない。
 ただ、指を柔らかな乳房に沈めて、その掌に感じる感触に酔いしれているのであった。



「ふぁぁぁっ……ん?」
 満足するくらい柔らかなモノを揉んでいた俺は、漸く意識が覚醒してきた。
 しかし、欠伸をしながら、ふと自分の手元を見て沈黙してしまった。
「………………またか」
 この頃、朝起きると必ず手に持っている『コイツ』に、俺は悪態を付きたくなった。


 何故に20代後半になった男が、ビーズクッションを抱いて寝てなきゃならんのだ。


 まぁ、こんな事をする人物は1人しかいないし、する理由もある程度分かるのだが……。
 それでも、朝起きてビーズクッションを揉んでいる男の心情も、ある程度は汲んで欲しいと思うのは……俺の我儘なんだろうか?



 ベッドから降りて、スウェットの下とTシャツを着てから、ボリボリと頭を掻きながら廊下に出る。
 廊下に出てから、俺は辺りを見回した。
「くくっ、やっぱり無くなってるし」
 昨日の夜、俺は廊下(寝室のドアの近く)に、薄いタオルが数枚入っていた籠を置いていた。
 何でこんなモノを此処に置くのかと不思議がったあゆに、「あいつらが酔って廊下で吐いた時に、直ぐに綺麗に出来るように」と言ったら、なるほど〜と頷いていた。
 まぁ、そんなのは嘘だけど。
 この時から、俺の『とある計画』は進んでいたのだが……このぽわんとした妻には気付かれまい。
 籠の中に入れていたタオルの数を数えてみると、8枚だったのが5枚になっていた。
 

 あいつ、ここで俺達を見ながら……抜いてたな。


 あゆを寝室に連れ込んだ後、きちんとドアを閉めずに態と隙間を開けていた。
 何故なら、俺達の行為を見せ付けるために。
 室内は薄暗かったとは言え、手元灯が灯っていたいたので、暗い廊下から中を覗けばバッチリ見えていただろう。
 あの時は強制的に潮吹きさせられるなんて思ってもみなかったから、考えついた案なんだが……まぁ、俺とあゆの関係がとっても良好だと言う事を、あいつに分からせる事が出来たはずだ。
 そして、あいつが見ているであろう前で、あゆをイかせる事も出来た。
 俺は久し振りに機嫌良く、顔を洗ってから居間へと歩いて行ったのであった───が、居間へと続くドアを開けた瞬間、その機嫌も急降下する。
 目の前に広がる光景。
 朝食が準備されているテーブルに、穏やかな表情(なんだその愛おしい者でも見る様な目付きはっ!?)であゆを見詰める古嶋と、その古嶋をちょっと顔を赤くしたあゆが、はにかんだ顔で仲良くご飯を食べているではないかっ!


 なんだ、この『新婚さんの朝御飯』みたいな光景は。


 俺はそんな光景を壊したくて、気持ち早足で食卓椅子にドカリと座った。
 朝の挨拶もそこそこに、ガツガツと目の前にある朝食を口の中に詰め込んでいると、
「慧、世話になったな。んじゃ、また明日会社でな」
 古嶋が帰ると言い出した。
 おぅおぅ、はよ帰れ!
 とは流石に言えないので、
「……ん」
 と手だけ上げて挨拶しといてやった。



 誰もいなくなった室内に、テレビの音だけが流れる。
 先程から、頭の中で流れるのは古嶋と顔を赤くしたあゆの事。
 幸せそうな新婚夫婦───みたいな光景は、意外にも俺を落ち込ませていたらしい。
 ズドーンとした気分で俺はテレビを眺めていた。 
 意味もなくボーッとテレビを見ていると、隣に座っていた人物が急にそわそわし出した。
 どうしたんだ? と思った時、あゆが俺の側から離れようとしたので、反射的に腕を掴んで俺の膝に座らせた。
 俺の行動に驚くあゆ。
 俺も自分の行動に驚いた。何がしたかったんだ、俺。
 しかし、考える間も無く俺の体は動いていた。
 その細い首筋をねっとりと舐め上げる。
 それから、あゆの体に手を回し、色々な所を触り、最後には履いているレースのショーツを取ってソファーに押し倒し、足の付根に顔を寄せてそこを舐め回してキスしていた。
 指を入れたりするのは、まだ痛みが伴うらしいが、クリに刺激を与えてやるとその気持良さで痛みも紛れるみたいだ。
 イヤイヤと首を振るあゆに、俺は舐めるのを止めて顔を上げた。


「今日は、俺が歩を気持よくイかせてやるよ」


 そう言った俺は、あゆを抱き上げて寝室へと向かった。
「ちょっと待ってろ」
 寝室に入り、ベッドへゆっくりとあゆを置いてから着ている服を全て脱がせ、俺はとある準備をする。
 俺は何日か前からネット注文していた『とある物』を、クローゼットの中から出してベットに戻った。
「なにをするの?」
「ん? 気持ちいいことだよ。───あゆ、ちょっと俯せになって」
 コロンとベッドの上で俯せになったあゆの横に腰を下ろすと、俺はネット注文していた『とある物』───柑橘系の匂いがするアロマオイルを掌に垂らして、それをあゆの体全体に伸ばしていった。
 首から肩、腕、背中、腰、尻、太ももに脹脛(ふくらはぎ)、そして足の裏までオイルを満遍なく付ける。
 そして、首からオイルを肌に馴染ませるようにマッサージをしていく。
 ふっ、とあゆの体から力が抜けた。
 俺はそのまま30分以上掛けて、肩から足先までをマッサージしていった。
「……気持ちいぃ」
「そう? そりゃ良かったよ。んじゃ、次は前な」
 俺はあゆの肩と腰に手を添えて、仰向けになるようにした。
 そして、後ろと同様に前もオイルを塗っていった。


 ここからが本番だ。


 俺は鎖骨辺りに両手を軽く添え、くるくると手を動かしながら、徐々に手を下に落としていく。
 あゆは仰向けになっているのだが、先程のマッサージ効果なのか、照れる事無く俺に全裸を晒していた。
 カーテンを閉め切っているとはいえ、日中の明るい日差しであゆの全てを目にすることが出来る。
 鎖骨の下を撫でていた手を、そのままふっくらとした乳房へと滑らせる。
「……んっ、慧くん」
「いいから、そのままで」
 流石に恥ずかしかったらしく、俺の手首を掴んで来たが、俺はその手を身体の横に置いて宥めると、そのまま胸へのマッサージを再開する。
 両手で乳房を包み込むようにして手を動かす。
 それから、今まで付き合っていた彼女が喜んできたような方法で揉んでみるも……。

「………………」

 あゆの反応は顔を少し赤らめるぐらいで、呼吸1つ乱さない。
 ちょっと気になり、「なぁ、どんな感じ?」と聞けば「……恥ずかしい」との答えが帰って来た。
 恥ずかしいって……俺が望んでいる答えと大分違った。
 胸を揉んでも全く反応しないあゆに、不感症なのかと今までの俺は思っていた。
 だが、俺はこの考えを改めることにして、徹底的に胸で感じさせてやる事にした。
 まず、今までの触り方(ちょっと強めに揉んでいた)ではなく、ソフトタッチでやってみる。
 それから、直ぐに乳首を口に含まず、乳房から攻めて行く。
 膨らみにキスして舐めて、痛みを感じさせないくらい、本当に軽く噛り付く。
 それを15分ほど続け、それから漸く中心に口を近付けていった。
 あゆの胸の先端を見れば、プックリと先端が立ち上がっていた。
 今までに付き合ってきた女たちは、色白で乳首も綺麗なピンク色であったが、あゆは少し色黒なせいか、乳首は薄茶色っぽい。
 乳首ピンク色派の俺が、この色もまた可愛いと思えるようになったのは、つい最近の話である。
 そんな可愛い乳首を眺めた俺は、まずは乳首を抜かした乳輪を舌先で舐め上げる。
「ふぁっ!?」
 驚いたあゆが俺の肩に手を当てて押してくるが、全く力が入っていない。
 邪魔なので、片手で拘束して頭上に押し付ける。
 残った手で弄っていない方の胸のマッサージを開始する。
「んやっ、あ、あぅ、やだ……ん、んぅ」
 徐々に息を上がらせるあゆに、口元が歪んでくる。
 唇を噛んで何かを耐えている様な感じのあゆの顔を見ながら、俺はそっと乳首を口の中に含んだ。

「───んっ!」

 はむはむと上下の唇で乳首を挟んで、チロチロと舌先で乳首を舐め上げる。
「やだやだっ、慧くん、やめて!」
 上体を捻ろうとする体を、俺は体重を掛けて動けないようにして、そのまま胸の愛撫を続ける。
「……ん、ふっ……やぁっ! 怖い、あっ! んやぁ……あぅっ、なん、か、きそうで……こわ……ひぅっ!?」
 多分、初めて感じる快感に戸惑いを覚えているのだろう。だが、ここで止めることはしない。
 俺はそのまま片手を下に下ろし、足の付根に手を添わせる。
 途端に、あゆの息が一瞬止まった。
 体を脚の間に置いて脚を閉じさせないようにしてから、茂みを掻き分けて目的の突起物に親指を軽く押し付けた。
 くりゅくりゅと円を書くように撫でると、ビクリと体が跳ねた。
「……あゆ、クリ気持ちいい?」
「あ、あっ、やぁ……っ、慧く、やめ……」
「そのまま、クリと一緒に胸にも意識を集中してみて」
 俺は親指を動かしながら、かぷりと乳首を口の中に収めた。そして、そのまま舌先で舐めたり突付いたり、ちゅちゅうと吸い付いたりしてみた。
 拘束していた手首を離して、その手も空いている胸を刺激する。
 中から溢れ出してきた液を指に付けながらクリを刺激し、両方の胸の先を交互に口に含む事数十分───ついにその時は来た。


「あ、あぁ、ん、やぁっ……もぅ……だ、め……ひっ、あ゛、んあ゛ぁぁぁぁぁ!」


 プックリと腫れ上がったクリを親指と中指で挟んで軽く擦りながら引っ張っり、乳首もクリと同じ様にもう片手の指で引っ張る。
 それと同時に、柔らかな乳房に軽く噛り付いた時に、あゆは今までにないぐらいの大きな声を上げてイッた。
 軽く歯型が付いた所をペロリと舐めると、あゆはイッた余韻に浸りながら、また悩ましい声を出した。
 顔を上げると、息を切らしたあゆが目に入る。
 俺は何も言わずにクリから指を離し、その下にある濡れている入り口に軽く指を添える。
 それから、もう片方の手で乳房を少し力を入れて揉み、乳首を刺激してみると───。


 あゆは体を震わせながらイイ声で啼き出し、秘所からはジワ〜ッと新しい愛液が溢れ出して来て俺の指を濡らした。


 それから俺は、下の方から完全に手を離すと、胸を重点的に攻めた。
 乳首や乳輪、それに乳房を、舐めて、吸って、扱いて、囓ってと、色々な刺激を絶えず与え続ける。
 その度に、シーツを握りしめて悶えるように感じ続けるあゆ。
 どうやら、胸で感じさせるようにすることに成功したみたいだ。
「あゆ───歩」
「……んっぁ……あぁ、ん」
「気持よかった?」
 荒い呼吸を繰り返しながら、トロンとした目をする歩にそう聞けば、歩はコクンと頭を縦に振った。


「ん。きもち、よかったょ?」


「───っ!」
 ちょっと子供っぽい喋りになった歩が、めちゃくちゃ可愛かった。
 俺はスウェットを膝下まで下げると、我慢に我慢を重ねていた息子を取り出し、歩のビッショリと濡れた秘所に数度擦り付けた。
「なぁ……入れて、いい?」
 前までの俺だったら、歩に言葉なんか掛けずに速攻で入れていたであろうが、今の俺は歩の許可がなくてはここには入れれない。
 早くOKを出してくれ! と心の中で叫んでいると、その叫びが通じたのか、歩が「いぃよ」と言ってくれた。
 俺は今までに無いくらいに膨らんだ息子を、その熱く濡れた秘所に突き入れたのであった。
 

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