夫の正しい躾方 03

 
「うあぁっ、……っく、はぁんッ……はぁ、はぁ、は……あ、ああぁ、うっ、ひっあぁ!?」


 薄暗い寝室に、慧君の喘ぎ声と、慧君のアソコから響く、にちゅにちゅと言った卑猥な音が響く。
 私は慧君の表情を観察しながら、手の中の硬いモノを強弱をつけて扱き続ける。
 もちろん、空いている片手はその下にある袋を揉んでいた。

 もう、かれこれ6回ほど射精を強制的に止められている慧君。

 止められる度に、涙目で弱々しく私を見上げていた。
 そんな慧君を見ても、私は両手(時には口も使う)を休めることはしなかった。
 そして、私は先から根元まで一気に手を滑らせ、素早い上下運動で慧君を絶頂へと導く。


「イキそう……もうダメ、だ……我慢出来ない! イク、イク!」


 目をぎゅっと閉じ、イク! と叫ぶ慧君を見ながら、私は両手をパッと離した。
「あぁぁぁ!? ……な、なんで」
「うふふ、イキたいでしょう?」
「イ、キたい……! 頼む、あゆ……イカせて、くれ!」
 絶頂の瞬間に手を離され、射精出来ない苦しみに、慧君は弱々しい声で懇願する。
 慧君と結婚して3年経つが、今ほど、こんなに色っぽい慧君は見たことがない。
 私は、股間の真ん中で大きく立ち上がっているモノを、ピンッと指で弾いた。
「うぐぅ!?」
「あれ? 感じちゃった?」
 私はもう一度指で弾いてから、顔をゆっくりと近づけて口の中に含む。
「は、あ、あぁぁぁ……っ」
「ん、んちゅ……ふむぅ……」
「んあっ、あ、あ、くぅ……あゆ、も……」
「ちゅ、ちゅぱ……ん? イキそう?」
 口から離して顔を上げてみれば、慧君は縛られた腕に力を入れ、唇を噛み締めるようにして耐えていた。
 私はその姿を見てクスッと笑うと、耳元に唇を近付けて囁いた。


「慧君? 教えたおねだりの仕方……出来るよね?」


 慧君は閉じていた目をハッと開けると、数秒私の顔を見た。
 それから何か諦めたかのような顔をしてコクッと一度頷き、眼を閉じて私に触れるだけの優しいキスをした。
 私は慧君の頭を撫でてあげてから、顔と手を下に徐々に移動していった。
 舌で薄い乳首を舐め、右手は今にも爆発しそうな『慧君』を扱き、左手で袋の中の2つの玉を転がす。
 そうすると、慧君は喘ぎながら腰を上下に振っていた。
 ただ、両足を縛られているのでちょっとツラそうに見えた。


「イ……ク……ッ、イク、もうダメ、あゆぅ……もう出る! あ、あぁ、あぁぁぁ、イクぅ……!!!」


 慧君は、「あゆ……あゆむ、歩、歩っ!」と私の名前を叫びながら絶頂を迎えた。
 2回目の寸止め辺りから、私は慧君に「イキそうになったら『イク』と言って私に教える事。それから、射精をする時は私の名前───『あゆ』ではなく『歩(あゆむ)』と呼びながらする事」と教えていたのだった。
 それが出来ないのであれば、何度も寸止めを繰り返した。
 七度目にして、漸く射精することが出来た慧君は、口を半開きにしながら「歩……あ、あ、歩、歩」とうわ言の様に、私の名前を言い続ける。
 寸止めをされ続けたせいか、射精はなかなか止まらなかった。
「ん、ん、んぁ……あゆ、む……とまら、な……」
「うわぁー、凄いね慧君」
「あぁ、やぁ……んんっ!」
 ぴゅっぴゅと、先端から白濁した液が勢い良く流れつづける。
 私が慧君の少し尖った乳首をきゅっ、と捻ると、先端からぴゅっ! 出てきて、慧君の首元を汚した。
 慧君のお腹や胸は、彼が出した精液でベトベトに汚れていた。



「お疲れ様、慧君」
「う、うぅぅ……」
 出し切り、手の中のモノが力を無くして柔らかくなった所で手を離す。
 元から眠かったのと、初めての寸止めと強烈な射精感を体験した慧君は、意識を失う様にして眠りについた。
 私は涙の跡が残る目元を指で優しく拭いてあげてから、脚を拘束するベルトを外す。
 そして、汚れた慧君の躰を濡れたタオルで綺麗にして、下着だけを履かせてから私も眠りについた。




 それから数時間後───私はいつもの時間に目覚めて、朝食の準備をしていた。
 朝はガッツリ食べる主義の慧君は、和食派である。
 良く焼けた銀だら(私なら胸焼けしそう)と卵焼き。鳥とゴボウの甘辛煮に、ほうれん草のオヒタシ。
 そして、作りたてのお味噌汁。
 それらをテーブルの上に並べている時に、漸く慧君が起きてきた。
「あ、おはよ、慧君」
「え? あ……あぁ、はよ」
 ビクリと肩を震わせた慧君気付くも、見ない振りをして「早く食べなきゃ遅刻するよ」と、いつも通りの態度で接した私。
「あ、うん」
「ミネラルウォーター、飲む?」
「頼む」
 あまりにも何も変わらない私の態度に、慧君は昨日の事を夢か何かだと思ったのだろう。
 コップに水を入れ、慧君の前に置く時には、いつもの慧君に戻っていた。
 そして───。


「あゆ、俺、今日は残業で帰り遅いから」


 朝のニュースを見ながらご飯を食べていた慧君は、今思い出したと言う風にそう言った。
 鍋を洗っていてた手が、一瞬止まる。


 ───残業じゃなくて、『まほ』の所に行くんでしょう?


 本当は、そう問いただしたかった。
「……うん、分かった。お仕事頑張ってね」
「おう」
「………………」
 私は泡がついた鍋を洗い流しながら、きゅっと唇を噛み締めた。


 駄目だ……このままじゃ、昨夜の事は『夢だった』んだと思われてしまう。


 私は鍋を食器乾燥機の中に入れると、タオルで手を拭き、チラリと時計を見た。
 慧君が出社するまでに、20分程余裕があった。
 私はテレビを見ながら箸を止める慧君の後ろに回ると、そっと首に両腕を回した。
「うお!? ……ビビったぁー。なんだよ、驚かせんなよ」
 普段こんな事をしたことがない私に、突然の首に抱き付かれ、慧君は驚きの声を上げた。
 そんな彼に構わずに、私は慧君の耳先を甘噛みしながら2つの乳首を撫で上げた。
「な、んあぁ!?」
「ふふ、やっぱり慧君って、乳首が弱いんだね」
「うくぅ……やめ───ひぃ!?」


 私の腕を掴んで強引に引き離そうとしたので、私はお仕置きとして、乳首を強めにひねり潰した。


 前屈みになって、眉間に皺を寄せながら痛みに耐える慧君の耳元で、私は囁く。
「ダメよ? 慧君。昨日あれほど言ったのに、覚えてないの?」
「……ぐっ、な、にを」
「私が慧君の躰に触っている時は、私がいいと言う時まで、私の躰に触っては駄目ということよ」
「――な、まさか!」
「そのまさかだよ? 昨日の“アレ”は、夢でも何でもなく、現実に起きたことだよ」
「………………」
 ショックを受けたのか、慧君はそれから動かなくなった。
「……あれ? 乳首捻られて感じちゃった? 股間、大きくなってるよ?」
 私は慧君の首の後ろからそのまま手を伸ばし、下着の膨らんだ部分を撫で上げた。
「っく、は……っ」
「気持ち……イイ? 思い出した? 慧君」
「んん、ん、はぅっ……うん」
「いいこね」
 素直に頷いた慧君の頭を撫でると、私は耳を甘噛みしながら乳首と股間に刺激を与える。
 暫くして、「歩、出る……イ、ク、イク、イク……うっ!」と切羽詰った声を出し、頭を仰け反らせて絶頂に達しようとした瞬間───私は『慧君』の根元をギュゥゥと強めに握った。

「ひぃぁぁっ!?」

 口をパクパクと開閉し、強く握られる圧迫感と射精出来無い苦しみに、生理的な涙を流す慧君。
 私は『慧君』の根元を強く握ったまま、乳首を弄っていた手を離して慧君の涙を拭ってあげた。
 そして、ハッハッと浅い呼吸を繰り返す口にチュッとキスをしてから、ビクビクと震えが収まってきたモノから握っていた手を離した。

「慧君、ほら、もう出勤しないと遅刻しちゃうよ?」

 驚愕に目を見開く慧君にほほ笑み、寝室のクローゼットの中に仕舞っているスーツを取り出してくる。
 それから、前屈みになって股間を押さえる慧君に無理やりスーツを着せて、玄関に追いやった。




「行ってらっしゃい」
「………………」
 鞄を差し出すも、慧君は眉間に皺を寄せて鞄を見詰めるだけで、受け取ろうとはしない。
「慧君?」
 もう一度声を掛けると、慧君は切羽詰った顔でこう言った。

「歩、もう限界。……抜きたい!」

 流石に、え゛!? と声を上げてしまった。
 玄関で大きな声で「抜きたい!」と叫ばれれば、ご近所さんに聞かれるのではと焦ってしまう。
「いや、でも……」
「ホント、もう無理なんだって!」
「……遅刻」
「直ぐ終わる……っていうか、終わらせるから!」
「………………」
 チラリと股間を見れば、大きなテントが……。
 確かに、このまま外に出たら、ただの変態に思われてしまうかもしれない。
 しょうがない───と言う気持ちでコクリと頷けば、慧君は素早い速さでベルトを外してジッパーを下げた。
「歩!」
「きゃ!?」
 慧君は私を引き寄せて方向を後ろ向きにすると、後ろから抱き締める。
 そして、慌しくスカートの裾を腰まで上げた。
「ちょ、ちょっと待って!」
「待てない!」
「いや、無理!」
 玄関でSEXなんて、私には無理です!
 いやいやと首を振ると、「じゃあ、入れないから、俺だけ気持よくさせて」と言った慧君。
 何をするんだと思えば、私の両足を閉じさせ、その間に『慧君』自身を入れると、ピストン運動を始めた。
「は、は、は、んんっく、あ、ぅあ」
「………………」
 私の太股の間で、慧君の硬くて熱いアソコが出入している状況に、頭が真っ白になる。

 これはもしや……素又コキ、というものだろうか?

 外から、車の音や近所の子供達の声が聞こえる中、自分達の周り(特に私の股の下)では、パンパンパンッ、にゅちゅ、にちゅ、にゅちゅ、という卑猥な音が鳴り響いていた。
「くっ、う、ぅ、ぅぅぅ!」
 絶頂が近いのか、動きが早くなる。
 そして───。

「歩……あゆむ、あゆ、む……出るぅっ!」

 私を後ろから痛いほど抱き締め、顔を肩口に押し当てながら───慧君は大量の精液を放った。
 

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