「うあぁっ、……っく、はぁんッ……はぁ、はぁ、は……あ、ああぁ、うっ、ひっあぁ!?」
薄暗い寝室に、慧君の喘ぎ声と、慧君のアソコから響く、にちゅにちゅと言った卑猥な音が響く。
私は慧君の表情を観察しながら、手の中の硬いモノを強弱をつけて扱き続ける。
もちろん、空いている片手はその下にある袋を揉んでいた。
もう、かれこれ6回ほど射精を強制的に止められている慧君。
止められる度に、涙目で弱々しく私を見上げていた。
そんな慧君を見ても、私は両手(時には口も使う)を休めることはしなかった。
そして、私は先から根元まで一気に手を滑らせ、素早い上下運動で慧君を絶頂へと導く。
「イキそう……もうダメ、だ……我慢出来ない! イク、イク!」
目をぎゅっと閉じ、イク! と叫ぶ慧君を見ながら、私は両手をパッと離した。
「あぁぁぁ!? ……な、なんで」
「うふふ、イキたいでしょう?」
「イ、キたい……! 頼む、あゆ……イカせて、くれ!」
絶頂の瞬間に手を離され、射精出来ない苦しみに、慧君は弱々しい声で懇願する。
慧君と結婚して3年経つが、今ほど、こんなに色っぽい慧君は見たことがない。
私は、股間の真ん中で大きく立ち上がっているモノを、ピンッと指で弾いた。
「うぐぅ!?」
「あれ? 感じちゃった?」
私はもう一度指で弾いてから、顔をゆっくりと近づけて口の中に含む。
「は、あ、あぁぁぁ……っ」
「ん、んちゅ……ふむぅ……」
「んあっ、あ、あ、くぅ……あゆ、も……」
「ちゅ、ちゅぱ……ん? イキそう?」
口から離して顔を上げてみれば、慧君は縛られた腕に力を入れ、唇を噛み締めるようにして耐えていた。
私はその姿を見てクスッと笑うと、耳元に唇を近付けて囁いた。
「慧君? 教えたおねだりの仕方……出来るよね?」
慧君は閉じていた目をハッと開けると、数秒私の顔を見た。
それから何か諦めたかのような顔をしてコクッと一度頷き、眼を閉じて私に触れるだけの優しいキスをした。
私は慧君の頭を撫でてあげてから、顔と手を下に徐々に移動していった。
舌で薄い乳首を舐め、右手は今にも爆発しそうな『慧君』を扱き、左手で袋の中の2つの玉を転がす。
そうすると、慧君は喘ぎながら腰を上下に振っていた。
ただ、両足を縛られているのでちょっとツラそうに見えた。
「イ……ク……ッ、イク、もうダメ、あゆぅ……もう出る! あ、あぁ、あぁぁぁ、イクぅ……!!!」
慧君は、「あゆ……あゆむ、歩、歩っ!」と私の名前を叫びながら絶頂を迎えた。
2回目の寸止め辺りから、私は慧君に「イキそうになったら『イク』と言って私に教える事。それから、射精をする時は私の名前───『あゆ』ではなく『歩(あゆむ)』と呼びながらする事」と教えていたのだった。
それが出来ないのであれば、何度も寸止めを繰り返した。
七度目にして、漸く射精することが出来た慧君は、口を半開きにしながら「歩……あ、あ、歩、歩」とうわ言の様に、私の名前を言い続ける。
寸止めをされ続けたせいか、射精はなかなか止まらなかった。
「ん、ん、んぁ……あゆ、む……とまら、な……」
「うわぁー、凄いね慧君」
「あぁ、やぁ……んんっ!」
ぴゅっぴゅと、先端から白濁した液が勢い良く流れつづける。
私が慧君の少し尖った乳首をきゅっ、と捻ると、先端からぴゅっ! 出てきて、慧君の首元を汚した。
慧君のお腹や胸は、彼が出した精液でベトベトに汚れていた。
「お疲れ様、慧君」
「う、うぅぅ……」
出し切り、手の中のモノが力を無くして柔らかくなった所で手を離す。
元から眠かったのと、初めての寸止めと強烈な射精感を体験した慧君は、意識を失う様にして眠りについた。
私は涙の跡が残る目元を指で優しく拭いてあげてから、脚を拘束するベルトを外す。
そして、汚れた慧君の躰を濡れたタオルで綺麗にして、下着だけを履かせてから私も眠りについた。
それから数時間後───私はいつもの時間に目覚めて、朝食の準備をしていた。
朝はガッツリ食べる主義の慧君は、和食派である。
良く焼けた銀だら(私なら胸焼けしそう)と卵焼き。鳥とゴボウの甘辛煮に、ほうれん草のオヒタシ。
そして、作りたてのお味噌汁。
それらをテーブルの上に並べている時に、漸く慧君が起きてきた。
「あ、おはよ、慧君」
「え? あ……あぁ、はよ」
ビクリと肩を震わせた慧君気付くも、見ない振りをして「早く食べなきゃ遅刻するよ」と、いつも通りの態度で接した私。
「あ、うん」
「ミネラルウォーター、飲む?」
「頼む」
あまりにも何も変わらない私の態度に、慧君は昨日の事を夢か何かだと思ったのだろう。
コップに水を入れ、慧君の前に置く時には、いつもの慧君に戻っていた。
そして───。
「あゆ、俺、今日は残業で帰り遅いから」
朝のニュースを見ながらご飯を食べていた慧君は、今思い出したと言う風にそう言った。
鍋を洗っていてた手が、一瞬止まる。
───残業じゃなくて、『まほ』の所に行くんでしょう?
本当は、そう問いただしたかった。
「……うん、分かった。お仕事頑張ってね」
「おう」
「………………」
私は泡がついた鍋を洗い流しながら、きゅっと唇を噛み締めた。
駄目だ……このままじゃ、昨夜の事は『夢だった』んだと思われてしまう。
私は鍋を食器乾燥機の中に入れると、タオルで手を拭き、チラリと時計を見た。
慧君が出社するまでに、20分程余裕があった。
私はテレビを見ながら箸を止める慧君の後ろに回ると、そっと首に両腕を回した。
「うお!? ……ビビったぁー。なんだよ、驚かせんなよ」
普段こんな事をしたことがない私に、突然の首に抱き付かれ、慧君は驚きの声を上げた。
そんな彼に構わずに、私は慧君の耳先を甘噛みしながら2つの乳首を撫で上げた。
「な、んあぁ!?」
「ふふ、やっぱり慧君って、乳首が弱いんだね」
「うくぅ……やめ───ひぃ!?」
私の腕を掴んで強引に引き離そうとしたので、私はお仕置きとして、乳首を強めにひねり潰した。
前屈みになって、眉間に皺を寄せながら痛みに耐える慧君の耳元で、私は囁く。
「ダメよ? 慧君。昨日あれほど言ったのに、覚えてないの?」
「……ぐっ、な、にを」
「私が慧君の躰に触っている時は、私がいいと言う時まで、私の躰に触っては駄目ということよ」
「――な、まさか!」
「そのまさかだよ? 昨日の“アレ”は、夢でも何でもなく、現実に起きたことだよ」
「………………」
ショックを受けたのか、慧君はそれから動かなくなった。
「……あれ? 乳首捻られて感じちゃった? 股間、大きくなってるよ?」
私は慧君の首の後ろからそのまま手を伸ばし、下着の膨らんだ部分を撫で上げた。
「っく、は……っ」
「気持ち……イイ? 思い出した? 慧君」
「んん、ん、はぅっ……うん」
「いいこね」
素直に頷いた慧君の頭を撫でると、私は耳を甘噛みしながら乳首と股間に刺激を与える。
暫くして、「歩、出る……イ、ク、イク、イク……うっ!」と切羽詰った声を出し、頭を仰け反らせて絶頂に達しようとした瞬間───私は『慧君』の根元をギュゥゥと強めに握った。
「ひぃぁぁっ!?」
口をパクパクと開閉し、強く握られる圧迫感と射精出来無い苦しみに、生理的な涙を流す慧君。
私は『慧君』の根元を強く握ったまま、乳首を弄っていた手を離して慧君の涙を拭ってあげた。
そして、ハッハッと浅い呼吸を繰り返す口にチュッとキスをしてから、ビクビクと震えが収まってきたモノから握っていた手を離した。
「慧君、ほら、もう出勤しないと遅刻しちゃうよ?」
驚愕に目を見開く慧君にほほ笑み、寝室のクローゼットの中に仕舞っているスーツを取り出してくる。
それから、前屈みになって股間を押さえる慧君に無理やりスーツを着せて、玄関に追いやった。
「行ってらっしゃい」
「………………」
鞄を差し出すも、慧君は眉間に皺を寄せて鞄を見詰めるだけで、受け取ろうとはしない。
「慧君?」
もう一度声を掛けると、慧君は切羽詰った顔でこう言った。
「歩、もう限界。……抜きたい!」
流石に、え゛!? と声を上げてしまった。
玄関で大きな声で「抜きたい!」と叫ばれれば、ご近所さんに聞かれるのではと焦ってしまう。
「いや、でも……」
「ホント、もう無理なんだって!」
「……遅刻」
「直ぐ終わる……っていうか、終わらせるから!」
「………………」
チラリと股間を見れば、大きなテントが……。
確かに、このまま外に出たら、ただの変態に思われてしまうかもしれない。
しょうがない───と言う気持ちでコクリと頷けば、慧君は素早い速さでベルトを外してジッパーを下げた。
「歩!」
「きゃ!?」
慧君は私を引き寄せて方向を後ろ向きにすると、後ろから抱き締める。
そして、慌しくスカートの裾を腰まで上げた。
「ちょ、ちょっと待って!」
「待てない!」
「いや、無理!」
玄関でSEXなんて、私には無理です!
いやいやと首を振ると、「じゃあ、入れないから、俺だけ気持よくさせて」と言った慧君。
何をするんだと思えば、私の両足を閉じさせ、その間に『慧君』自身を入れると、ピストン運動を始めた。
「は、は、は、んんっく、あ、ぅあ」
「………………」
私の太股の間で、慧君の硬くて熱いアソコが出入している状況に、頭が真っ白になる。
これはもしや……素又コキ、というものだろうか?
外から、車の音や近所の子供達の声が聞こえる中、自分達の周り(特に私の股の下)では、パンパンパンッ、にゅちゅ、にちゅ、にゅちゅ、という卑猥な音が鳴り響いていた。
「くっ、う、ぅ、ぅぅぅ!」
絶頂が近いのか、動きが早くなる。
そして───。
「歩……あゆむ、あゆ、む……出るぅっ!」
私を後ろから痛いほど抱き締め、顔を肩口に押し当てながら───慧君は大量の精液を放った。